イスタンブールでバクラヴァとの出会い
私は、2008年の9月、トルコのイスタンブールにいました。
理由は、1974年に地中海に浮かぶ島、キプロスを旅行した際に知り合ったトルコ人のアルパイ君と再会するためでした。
当時、アルパイ君はノルウェーのオスロに住んでおり、再会する場所は、トルコのイスタンブールに集まろうということになりました。
二人でイスタンブールの様々な場所を訪れましたが、イスタンブールの目抜き通りであるイスティクラル通りのスイーツ店「サライ」(Saray Muhallebicisi)に入りました。
ここは、スイーツ店ですが、コーヒーも飲めるカフェでもありました。
アルパイ君が注文してくれたのが「バクラヴァ」でした。
アルパイ君とバクラヴァ イスタンブール サライ
ちなみにアルパイ君のお母さんがバクラヴァを大変好きであると話してくれました。
Saray Muhallebicisiのバクラヴァ 公式サイトより
バクラヴァとは
ナディール・ギュルのバクラヴァ
バクラヴァは、トルコを始めとする中東や地中海地域で古くから親しまれている伝統的なスイーツです。
このお菓子は、極薄のパイ生地(フィロ生地)を何層にも重ね、その間に細かく刻んだナッツを挟み込んで焼き上げた後、シロップやハチミツをたっぷりとかけて仕上げることで知られています。
使用されるナッツにはピスタチオ、くるみ、時にはアーモンドやヘーゼルナッツが使われ、地域によって異なるバリエーションが楽しめます。
ピスタチオのバクラヴァが一番人気があります。
バクラヴァの起源は古代に遡り、ペルシャ帝国時代にまでその歴史がさかのぼると言われています。
その後、オスマン帝国を通じて改良され、現在知られる形のバクラヴァへと発展しました。
サクサクとした食感、ナッツの豊かな香り、そして適度な甘さが絶妙にマッチしたバクラヴァは、コーヒーや紅茶との相性も抜群です。
博多阪急のデパ地下でバクラヴァを購入
アルパイ君との思い出のバクラヴァですが、日本、特に福岡ではほとんど手に入りません。
トルコ料理店も少ないし、ましてトルコのスイーツなどどこにも売っていません。
昨年、コンビニのローソンがバクラバ風くるみパイを販売したので、買ってみましたが本物のバクラヴァには程遠いものでした。
ローソン バクラバ風くるみパイ
ナディール・ギュルのバクラヴァ
インターネットで、博多駅にある博多阪急で、バクラヴァが販売されるとの情報が入りました。
トルコのバクラヴァの老舗、「ナディール・ギュル」の期間限定店舗が博多阪急のデパ地下に設置されるとのこと。
ナーディル・ギュルは、1843年にイスタンブールで創業したトルコ伝統菓子のバクラヴァ専門店です。
180年以上の歴史を持ち、「バクラヴァの王様」として称されています。
特徴は次のとおりです。
- 薄いパイ生地を40層にも重ねた、繊細な食感
- 極めて上質なトルコ・ガジアンテップ産のピスタチオをふんだんに使用
- 職人技による伝統的な製法
- 甘すぎない上品な味わい
バクラヴァの作り方
バクラヴァを作る際に、重要なのはフィロ生地の薄さです。
フィロ生地とは、非常に薄く伸ばしたパイ生地の一種で、主に地中海地域や中東地域の料理に使われます。
バクラヴァでは、この薄いフィロ生地を何枚も重ねてパイのようにします。
薄いフィロ生地では、向こう側が透けて見えるほどになります。
楽天でバクラヴァの購入
ナディール・ギュルは、銀座松屋に出店していますので、バクラヴァも買えます。
しかし、銀座松屋になかなか行けない方は、楽天でもバクラヴァを購入できます。
ただし、ナディール・ギュルのバクラヴァはありません。
ピスタチオ バクラヴァ